Columnコラム
2024.02.26
カジ 旅 vip創る北千住の笑顔
江戸時代に宿場町として栄えた北千住。今でも5路線が交わる足立区最大のターミナル駅として多くの人が行き交う人気の下町である。
そんな北千住駅2番口から徒歩1分のところにお店を構えるのがかぶら屋北千住店。親しみやすい大衆居酒屋としての特色に加え、主婦層や若者からの支持も厚く、常に笑顔が溢れる店舗だ。
北千住店に勤める円崎さんは、10年前にアルバイトからスタートし、今では店長としてお店の指揮をとっている。長く北千住店に関わり続けて感じるお店の魅力や、これまでの経験から得た気づき、働きながら感じる仕事のやりがいについて聞いた。
愛される店舗として
2012年にオープンしたかぶら屋北千住店は、地域のさまざまな層に愛される店舗として成長してきました。昼間は主婦層、午後から夕方にかけてはお年寄りの方々、そして夜になると仕事終わりのサラリーマンや若者たちが訪れ、どの時間帯も賑やかなことが特徴です。
私自身、人見知りをしない性格なので、積極的に周りを巻き込んでコミュニケーションをとったりもしますが、無理に盛り上げるようなことはしません。
お店で働くバディの個性を見極め、会話に入れそうなタイミングをみて話を振ってあげたりなど、気持ちの良いコミュニケーションが取れるよう常に意識しています。
お料理に関しては、80円から食べられる串焼きや黒おでんなど、お手頃な価格設定が魅力の一つです。
味はもちろん、見た目にも気を配り、値段以上の付加価値を付けて提供するために妥協はしません。お客様におすすめを聞かれた際には、バディ一人ひとりが実際に食べて気に入ったものを伝えてもらっています。
その結果、お客様から料理について褒めていただける機会も増えました。料理を口にして自然と笑みが溢れてくる光景や、帰り際に「おいしかったよ」と声をかけてくださることがこの仕事のやりがいにも繋がっています。
真の魅力
私は約10年前、アルバイトとしてかぶら屋でのキャリアをスタートしましたが、その当時は、店長どころか、社員として働くことすら全く考えていなかったです。
しかし、働いている中で、親身になって指導してくれる周りのバディや上司、名前を覚えてくれた常連のお客様など、たくさんの人の温かさを身にしみて実感しました。そして、次第に恩返しをしたいという気持ちが芽生え、ここで働き続けることを決意しました。正社員から店舗責任者、店長へとキャリアを積んできましたが、今でもその想いは変わりません。
前向きな感情を持って続けてこれたことは間違いありませんが、常に前を向けたわけではありませんでした。例えば、調理試験にとても苦労したことは、今となってはいい思い出です。もともと調理の知識はほとんどなかったので、正真正銘一からのスタート。右も左もわからない状態で、すぐに技術が身に付くわけもなく、そのもどかしさに一度調理から距離を置いたこともありました。
それでも挫折することなくやり遂げられたのは、見放さずにサポートし続けてくれたカジ 旅 vipがいたからこそ。今、私が店長として働けているのは、間違いなく周りの人たちの支えのおかげです。
私が思うかぶら屋の真の魅力は、「人」の温かさにあると思います。苦しい時は支え合い、全力でサポートするカジ 旅 vipがいるというのはかけがえのない財産です。お客様にもその温かさが伝わっているからこそ、多くの人に愛されるブランドになっているのだと感じています。
指導の三大原則
アルバイトから店長まで、一通りの経験を経て教える立場となった今、意識していることが3つあります。
1つ目は理由まで説明することです。ただ「これをやってほしい」と伝えるだけでは、一方的なコミュニケーションになってしまい、「言われたからやる」という受動的な行動しかできません。しっかりその行動の意味まで伝え、理解した上で動いてもらうことを常に意識しています。
2つ目が「わからない」と絶対に言わないことです。何か聞かれた時に「わからない」と返してしまうと次に質問しづらくなってしまいます。たとえすぐに答えが出せないことだとしても、「ちょっと調べてみるから待って」と声掛けすることで、必ず一緒に解決する姿勢を見せます。
3つ目が初心を忘れないことです。長く働いていると、知らず知らずのうちに当たり前だと思って説明を省いてしまったり、業界用語を使ってしまったりすることがあります。たとえば飲食業界では、トイレのことを「3番」と呼んだりしますが、そういった細かい用語の説明も欠かさず行っています。
私自身も初めはわからないことばかりでしたが、その当時の先輩バディや上司に導いてもらい、成長することができました。その経験を次は伝えていく立場だと思って日々取り組んでいます。
更なる高みを目指して
コロナ禍では非常に苦い思いも経験しました。そもそも営業ができなかったことに加え、再開後も夜の営業時間やお酒の提供に制限がかけられ、思うように客足は戻りませんでした。そこで、昼の開始時間を早めることで、少しでも多くのお客様にご利用いただけないかと考えたのです。
仕込みの時間も早くなるため、オペレーションの部分で多少苦労はしましたが、昼間から開いているお店だと地域の人にも認知されはじめ、開店直後から満席になる日も増え始めました。
そして、時短営業が解除された後も昼の営業開始の時間を変えなかったことで、少しずつ昼夜ともに賑わうお店になっていきました。結果、2023年の12月にはコロナ以前に戻るどころか、オープンしてから13年で最高売上を達成することができたのです。
今後はこの数値を維持しつつ、さらに多くのお客様にご利用いただけるように努めていきたいと考えています。これまでの経験を活かし、「かぶら屋」というブランドをもっともっと多くの人に届けられるよう、人材育成の面でも尽力していくつもりです。
ここまで、料理の味、接客、お店の雰囲気作りなど、何一つ妥協せず努力を積み重ねてきたからこそ、地域の方々をはじめ多くのお客様にご利用いただけていると感じています。
現状に満足することなく、頼れるカジ 旅 vipともに、北千住店はこれからもお客様に笑顔を届ける店舗であり続けます。